コラム・インタビュー

「われわれは何と結ばれて生命を存在させているのか」内山節さん/収録動画を公開

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2022年12月21日

2021年11月27日、ハヤチネンダの設立2周年記念に配信した内山さんの収録動画を一般のみなさまにも公開いたします。伝統的な民衆思想にとって自然とは何か、をテーマにお話くださったものですが、私たちの祖先が日本の自然の中で育ててきた思想は、すべてのいのちに対して平等で包容力があり、こんなに美しいものだったのかと、あらためて深く感じ入りました。

現代の「孤独な個人」が増えているのは、私たちのこころや暮らしが自然から離れてしまったことが1つの理由ではないか? そう考えた私たちが、ハヤチネンダを設立し、いつか還りたいと思えるような森を!と「いのちを還す森」づくりに取り組みはじめたのは2019年のことです。

内山さんのお話を聴いて、ハヤチネンダの「いのちを還す森」も気になってきた、という方は、どうぞ仲間になってください。ぜひご一緒いたしましょう。

いのちを還す森プロジェクト


「われわれは何と結ばれて生命を存在させているのか」

< 前編 >
本体は霊である/山川草木悉皆成仏/3種類のコミュニケーション/霊的コミュニケーションと神の世界/仏教伝来/仏性とは何か/繋がり合う世界に救済がある/毛穴の中に宇宙のすべてがある「一即多」

< 後編 >
「空」の思想/関係し合う世界/もっとも清浄な関係によって成立する「自然(じねん)」/「自我」が清浄な関係を壊す/キツネにだまされなくなった私たち/近代的個人の誕生/自己の価値の増大化/自己の価値を尊重しない社会/孤独な個人の誕生/個的生命観から関係的生命観へ


お寄せいただいた感想から

●ここ数カ月、精神病を患い環境ががらりと変わり社会に自分の居場所がなくなってしまったのではないかと、地に足がつかないような日を過ごし生きづらさを感じていました。講演会に参加して少し生き方のヒントを得たような気がします。素晴らしい時間でした。ありがとうございました。また機会があれば参加したいです。

●哲学がちょっと不思議だけど身近に関係するお話として、こんなに面白いとは。結局こころはたぶんそのへん一帯にあるのだろうなあ・・・ 何があっても山で清浄になるまで過ごせるのだとしたら、ちょっと安心できるかなと思いました。文字の入れ方や画面の切り替えや光の具合など、とても美しかったです。どうもありがとうございました。

●内山さんのお話しは、期待通りに心にしみました。今日参加できなかった友人にも共有したいなぁと、思いながら聴いていました。個と全体、つながりあう関係については、アーユルヴェーダとも共通していて、真実はやはり一つなのだと思いました。

●先日遠野八幡神社の禰宜さんのお話で、仏壇に「ご先祖様ありがとう、見守ってください」と祈るのは本来の仏教ではなく、神道的な祖霊の考え方と混ざっている、という話を聞いて、自分が当たり前にそう感じていることが、かなり日本の土着的な思想をベースに出来上がっているんだなと実感したばかりでした。
今日のお話はその辺りをさらに掘り下げることができて面白かったです。八百万の神ではなくすべてはひとつの自然、一即多、が特に印象的でした。

●生前の活動とつながるお墓のあり方について、考えを深めることができました。
とても共感できて、自分の身心にとてもしっくりしました。ありがとうございました。

●内山さんのお話、とても良かったです。ありがとうございました。自分は歴史や宗教には詳しくなく、他のアプローチで全ては関係性の中で成り立ち、存在していることが見えてきたけども、それをつたえるのは再現性が難しく。でも、これはとても分かりやすいと思うし、響く人たくさんいると思いました。

他、たくさんの感想をいただきました。ありがとうございました。

なお、2022年3周年記念講演は、この続編として「修験道からみた自然信仰」についてお話しいただきました。収録動画はンダ部会員の方に無料でご案内しております。よろしければ会員にご登録ください。

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