たよりとお知らせ

【終了】「われわれは何と結ばれて生命を存在させているのか」哲学者・内山節さんを迎えて/11月27日オンライン(2周年記念・無料)

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2021年11月8日 ンダ部 on WEB

イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-08.peatix.com/


11月27日はハヤチネンダの設立記念日です。

この2年、残念ながらコロナ禍で遠野での森づくり活動があまりできなかった一方で、今年4月から、ンダ部on Webと名付けたオンラインセッションを、ほぼ毎月開催いたしました。死生観をめぐる多様な視座、表現、物語などに触れる旅がはじまり、多くの知見と出会えたのは、とても幸せで豊かなことでした。 十分な時間も資金もない中、手探りで走り続けたこの活動を支えてくださった皆さまに、あらためて心より感謝申し上げます。

さて、この2周年記念のンダ部特別プログラムは、哲学者の内山節さんをお迎えして、ハヤチネンダがテーマとしてきた日本の死生観と自然との関係について学びます。自然信仰や日本の里地・里山に育まれた民衆思想などに詳しい内山さんは、『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』『「里」という思想』『新・幸福論 「近現代」の次に来るもの』他、明治維新や敗戦という文化的な断絶を経て、私たち現代の日本人が見失いがちな、自然と思想との関係について、多数の書籍を著してこられました。

内山さんの著書の中で、私たちがが設立当時から大切に思う一冊があります。
いのちの場所』です。

「いのち」を表現するとして、よく使われる♡ハートマークは、文字通り心臓を表したものですが、それは1人に1つずつ数えられる命、個体性の中でとらえる「いのち」です。内山さんは、『いのちの場所』の中で、個体性の中でとらえられる現代の「いのち」は、「かけがえのない」「特別な存在の」自己であろうとして、社会の中でますます孤独な存在になっているのではないかと指摘しています。そして、それと比較するならば、自然豊かな日本で諒解されてきた、自然や風土、万物との関係性の中でとらえる「いのち」は、個体性よりも「つながり」にいのちの在り処を見出しており、それはより本来的・本質的なのではないか、と問いかけました。

なぜ現代の「いのち」は孤独なのか、
われわれは何と結ばれて生命を存在させているのか。

今を生きる私たちの、心の糧となるような活動を目指して始まった、ハヤチネンダの<いのち>の在り処をめぐる旅は、2周年を迎えて、いよいよ内山さんを迎えます。日本人がこれまで<いのち>をどのように捉えてきたのか、一神教も多神教も、仏教も神道も、まずは思い込みを外して、耳を傾けてみてください。私たちのご先祖様が受け入れ、親しんできた思想は、そうだったのか!と新鮮な驚きと学びがあります。本当に興味深い!

膨大な知識を背景にしながら、内山さんがお話になると大変わかりやすく、すっと入ってきます。ぜひとも多くの方に聴いていただきたく、お誘いする次第です(無料でご参加いただけます)。

なお、当日は2周年を記念して遠野フィールドの紹介や中継も予定しています。土曜日の午後、みなさまとともに学び、感じる有意義な時間を創りたいと思いますので、どうぞ奮ってご参加ください。


テーマ:われわれは何と結ばれて生命を存在させているのか

日 時:2021年11月27日・土曜日・14:00〜16:00
場 所:オンライン(Zoom ウェビナーを予定)* 見逃し配信あります
内 容:内山節さんのお話(収録)、遠野フィールドの今(中継)、
    これまでのンダ部、今後の遠野・山ノ上倶楽部企画(理事より)など、
    現在鋭意準備中です!

参加費:無料

参加方法:申し込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします


イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-08.peatix.com/


【ゲストプロフィール】

内山 節 (うちやま たかし)哲学者

1970年代から東京と群馬県上野村の二重生活を続けながら、在野で、存在論、労働論、自然哲学、時間論において独自の思想を展開する。2016年3月まで立教大学21世紀社会デザイン研究科教授。著書に『新・幸福論 近現代の次に来るもの』『森にかよう道』『「里」という思想』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』『戦争という仕事』『文明の災禍』ほか。2015年冬に『内山節著作集』全15巻が刊行されている。森づくりフォーラム代表理事


ンダ部 on WEB 今後の予定について

ンダ部 on WEB では、この後も<いのち>と自然について多方面から考えてまいります。詳細が決まり次第ご案内致しますので、今後ともハヤチネンダの「ンダ部」に関心を寄せて下さると嬉しく思います。

* ンダ部 on WEB 情報のアップデートについては、ンダ部へご登録頂いた方へ不定期にお送りいたします。(登録フォームへ)

* ハヤチネンダは、<いのち>と自然をテーマに、現代の孤独に向き合い、心の糧となるような、様々なプログラムや研究活動の発信といった社会活動をしてまいります。ご支援いただけたら大変心強く思います。(活動を支援する

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