たよりとお知らせ

【募集中】西村佳哲さんの「真冬の遠野・Queen's Meadow Country House、3つの滞在プログラム」/2023年2月

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2022年12月17日 ステュディオス

このワークショップは「いのちを還す森」づくりに取り組む、私たちハヤチネンダが、遠野クイーンズメドウ・カントリーハウスにおける出会いや学びの充実にむけて始めたシリーズ企画「ステュディオス(Studious)」の一つとして、ディレクター・西村佳哲(にしむら・よしあき)さんと共催するものです。以下、西村さんからのご案内を転載します。

◎ハヤチネンダのStudious(西村さんのプロフィールについても)はこちら


2023年2月。たぶん雪景色の遠野/クイーンズメドゥ・カントリーハウスで、3つのワークショップをひらきます。

A:2/6〜9「ひとの居場所をつくる|田瀬理夫さんと」
B:2/13〜16「馬と暮らす、その方法と実践」
C:2/17〜20「やまの自習室|QM Country Study House」

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「ひとの居場所をつくる|田瀬理夫さんと」は、本『ひとの居場所をつくる』の現地探訪編。ランドスケープデザイナーの田瀬さんと滞在しながら、クイーンズメドゥ(以下QM)という場所や彼の最近の仕事から学ぶ、合宿ゼミのような時間。

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「馬と暮らす、その方法と実践」は、本『いま、地方で生きるということ』でインタビューに応じてくれた徳吉英一郎さん(馬との暮らし約30年のご家族)や、QMの次世代、そして馬を交え、私たち人間と馬がともに生きる関係の構築を実践的に模索する4日間。

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「やまの自習室|Country Study House」は、自分が読みたい本や、調べたいテーマ、集中的に考えたいことを持ち寄って、それぞれがすごす時間を一緒につくる〝ワークショップ〟です。初めての試み。

遠野で会った人はみんな「冬がいちばんいい」と言う。で、今回「2月に行く」と伝えると「え、本当に寒いよ!(汗)」と慌てる。『安易には薦め難い、けど好き』という、これはあらためて行かないとな…と思っているところです。
ファシリテーションは私・西村佳哲が担当。詳細は後述。タイミングと関心が重なる方は、どうぞお申込みください。


A:2/6(月)〜9(木)「ひとの居場所をつくる|田瀬理夫さんと」

参加人数:6名
参加費:96,000円
宿泊費:68,000円(食費込み)

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『ひとの居場所をつくる』(2013)
Amazone-honhonto 

ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんと、彼が構想・設計にかかわり20年以上通って育んできたクイーンズメドゥ・カントリーハウス(Queen's Meadow Country House)に一緒に滞在して、書籍『ひとの居場所をつくる』のつづきのような3泊4日をすごします。

私は『ひとの居場所をつくる』を書いたのち、田瀬さんと徳島で「大埜地の集合住宅」というプロジェクトを手掛け、今年の春(2022年)東京に戻りました。この10年間複数の場をともにしてきて、彼の仕事やあり方に関心のある人が、その存在感に触れる時間をつくることに情熱があります。私自身も。

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本人を交えた『ひとの居場所をつくる』の補講。いま田瀬さんが注力しているプロジェクトや、QMで始まった山岳葬の構想(「ハヤチネンダ」後述)。そして参加メンバーが持ち寄ったプロジェクトの公開相談なども交えながら、彼が設計した場所に身を置きたい。
建築・ランドスケープ分野の方でも、まったくの門外漢でも、惹かれるものがあればどうぞ!

お申込み>Googleフォーム「ひとの居場所を…」 …お申込み受付中


B:2/13(月)〜16(木)「馬と暮らす、その方法と実践」

参加人数:6名
参加費:84,000円
宿泊費:68,000円(食費込み)

馬と暮らすことに憧れをもつ人が増えていると思います。実際に始めた人もいる。でも犬や猫を飼うのとはわけが違うし、そもそもどんな存在として捉えればいいのか。

乗馬クラブがしたいわけじゃない。農業や馬搬に使いたいわけでもない。ホースセラピーのようなケアの仕事に意欲があるわけではないし、むろん食べるわけじゃない。
使役動物ではない馬のあり方。ほかの人間にそうしないように馬に対しても存在を利用価値で見ない。健やかな関係への期待。

クイーンズメドゥの馬とメンバーは、そんな試みの中で生きています。場所が始まった20年ほど前は、乗ってみたり、森から木を運び出してみたこともあった様子。でも次第に「なんか違う…」と感じ、馬と人間の長い歴史の辿り直しをはじめたのが、QMの立ち上げにかかわった、徳吉英一郎・敏江さん夫妻と娘の茜さんのご一家でした。
徳吉さんのインタビューは、私が書いた『いま、地方で生きるということ』にも収録されています。

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『いま、地方で生きるということ』(2011)
 Amazone-honhonto

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QMに来たゲストは、ここの馬のあり方に「?」となることが多い。厩舎でなく森に放たれて好きなところにいる。冬は飼料代がかさむし、日常的な世話も要れば、獣医さんを呼ばなければならないときもあって、支出が多い。経済的合理性が見当たらない。けど豊かさを感じる。
「こんな馬とのかかわり方があった…」という新鮮な驚きをもって帰る人は多いと、QMを切り盛りしている今井航大朗さんは言います。

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馬は大きいし体重も重く、力も強い。その傍らで安全性を保ちながら生きてゆくために人は彼らをコントロールする技術を培ってきたわけですが、その過程で、馬とひとが互いに失ったものもあるんじゃないか?

痛みによる制御でなく、信頼をベースにした関係はどう構築できるか。この話は馬と人でなく〝人と人〟の関係にも重なる。そんな試みをつづけ、いまはQMをすこし離れて、でも変わらず馬と暮らしている徳吉さんを招き、これからのQMを担う世代(今井航大朗さんや松井真平さん)と一緒に、馬と人のかかわり方、ともに生きる方法を学び合う時間をつくります。

お申込み>Googleフォーム「馬と暮らす…」 …お申込み受付中


C:2/17(月)〜20(木)「やまの自習室|QM Country Study House」

参加人数:6名
参加費:29,000円
宿泊費:68,000円(食費込み)

快適な自習室(Study room)。本人がゆっくり読みたい本や、調べたいテーマ、集中的に考えたいことないし仕事を持ち寄って、それぞれがすごす時間を一緒につくるワークショップです。これはね、いいと思う。

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朝はたぶん短いミーティングを持つ。それぞれ今日なにに時間を使うのか、すこし伝え合って。あとは好きな場所を選んで一人の時間を。外はおそらく雪景色。歩きたくなったら散歩をしたり、森の中へ馬に会いにいったり。薪を割ったり。
ご飯が出来たら呼んでもらい美味しいものを一緒に食べる。そしてまた一人で集中した時間。夜更けには暖炉を囲んで、語っても、語らなくてもいい静かな時間を交わすこともできる。

そんな3泊4日を開いてみようと思います。これって〝workshop(仕事場、作業場、研究的集会)〟そのものなんじゃないかな。

私はその中で必要なときに必要なファシリテーションをしながら、自分も読みたい本を読み、書き物をすると思う。一人ひとりの時間をともにすごす時間に惹かれるものがあれば、ぜひご一緒しましょう。

お申込み>Googleフォーム「やまの自習室…」 …お申込み受付中


Queen's Meadow Country House について

私は『ひとの居場所をつくる』(筑摩書房・2013)の執筆をきっかけに、田瀬理夫さんが仲間たちと、20年ほど前から育ててきたこの場所を訪れるようになりました。

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クイーンズメドゥは一般に門戸が開いているようないないような半開きの場所で、現時点ではつながりを持つ人々の滞在が中心です。近年あらたに始まった「ハヤチネンダ」という取り組みを通じ変わってゆくと思いますが、まだ現時点では、宿泊施設のように気軽に予約して訪れるのはやや難しい。

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広い敷地の中に馬がいます。乗馬用でもセラピー用でも、使役動物でもペットでもない、同じ時空間を一緒に生きる存在として放たれている。QMの彼らが馬とともに、この時代を渡ってゆけるといいなと思う。

「ここで、馬と人の暮らしのあり方がちゃんと見えるようにしてゆくことが大事なんです」(田瀬、『ひとの居場所をつくる』より)

食事について

ワークショップ中のご飯の用意には、弘前で「ゆぱんき」というカフェを切り盛りする山崎彩子さんが、お店をお休みにして来てくれます。

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Twitterより「ゆぱんき弁当」(参考まで)

「ゆぱんき」は弘前市にある不思議な店で、オーナーが入れ替わりながら30年ほどあいたりしまったりしながらつづいている場所。山崎さんは6代目(たしか)。

滞在プログラムは空間の質と清潔さ、そしてなんといっても〝食〟に支えられる部分が大きい。彼女との出会いは「岩木遠足」というイベントでした。ご飯にも人柄にも信頼を寄せています。

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2011年

*ゆぱんき Twitter @yupayako

2/10〜12の「ハヤチネンダ/山ノ上倶楽部・森入り」について

三つのプログラムのうち、A〜B間の2/10-12にQMでは「森入リ」というワークキャンプが実施されます。田瀬さんの指導のもと、彼と身体を動かして行う月イチの林間整備プログラム。

11月の告知ページはたとえばこんな感じ。力のある人でもない人でも、何人か集まって一緒に作業をすると、場所の質がガラッと変わる。手入れの力と面白さを実感します。森の中がさらに気持ちよくなる。
https://hayachinenda.org/news/006000.html

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たとえば、2/6〜9の「ひとの居場所を…」のあとつづけて「森入リ」に参加して、田瀬さんと汗を流すとか。あるいは「森入リ」のあと、つづけて2/13〜16の「馬と暮らす…」に参加することもできる仕立てです。もちろん私も。


「森入リ」の参加を希望する方は、こちらのページの一番下を参照の上、西村のプログラムとの連続参加を希望する旨を添えて、連絡してみてください。

ハヤチネ山ノ上倶楽部/定例活動「森入リ」
https://hayachinenda.org/yamanoue/activity.html

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