たよりとお知らせ

【終了】〈 依代 (よりしろ) 〉とは何か 「日本列島という独特な環境でうまれた生命観・死生観」吉田祥子さん/2023年9月15日(金)オンライン

Share facebook X
2023年7月25日 ンダ部 on WEB

※台風の影響により講師の吉田祥子さんの東京への移動ができず、また祥子さんのご自宅からのオンライン配信環境が整わないことから、9月15日へと変更することになりました。

8月のンダ部on WEBは、華道家の吉田祥子さんを迎え、日本の伝統的な民衆思想の1つ「依代」とは何か、花を活けたことのある人なら誰でも経験する「花を立てる」行為を入り口にして、この島国が育んだ生命感・死生観を探っていきます。


イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-16.peatix.com/


2022年の年末、量子科学の研究者である田坂 広志さんが『死は存在しない』という書籍を出版されました。最先端科学の考えを深めていくと、現実世界で起きている全てのことは、宇宙のどこかに波の形状で記録されており、その中には私たちの意識さえも含まれている可能性があるようです。つまり、人々の意識は、死後もその場所で在り続けるため、「死」というものが存在しないのではないか、という仮説です。

一方で、科学的な裏付けがあるなしに関わらず、私たち日本人は、古来より〈死者〉と〈生者〉の隔たりは曖昧であり、暮らしの様々なシーンで〈目に見えない存在〉を認識しているのではないでしょうか。

お盆に精霊馬をつくり、お正月に門松をたてる感覚

昨年ンダ部にお越しいただいた人類学者の石倉 敏明さんによると、山形県遊佐町ではお盆の時期に、窓際へスーパーカーを吊るす人がいるとのことです。「そんな精霊馬もあるのか」と驚く一方で、「たしかに、そういうのもアリだね」と感じます。故人を迎えに行くのに「今の時代ならば、馬ではなく車だろう?」という感覚なのでしょうが、ここで興味深いのは、亡くなった人を呼ぶということ自体に、私たちはあまり疑問を持っていないことです。

そして、お盆に限らず、私たちは、お正月に門松を用意し歳神さまをお迎えしますし、お祭りでは簪をさして自分ではない〈何か〉の力をかりようとします。では、私たちのそういった感覚はいったいどこから来ているのでしょうか。

…死者の霊、祖霊を、いま、ここにお呼びし、そして数日のあいだともに過ごす。祖霊がいるかのようにふるまうのではなく、本当に死者とともに食事をし、ともに会話をし、ともに時間を過ごします。そうした時間を過ごしているうちに、「自分も死んだら、またこのように迎えられ、ともに過ごすことができるんだなあ」ということを実感する。その安心感の中で、ゆったりといまの生を送ることができるのです。…

安田 登 著『日本人の身体』より

〈 依代 (よりしろ) 〉というサイン

今回のンダ部では、華道家 吉田 祥子さんにお越しいただき、日本人が古来より目に見えない存在をどのように捉え、関わってきたのかをお話しいただきます。

祥子さんは、幼い頃から続けている「花をたてる」という行為について、ある時期から、なぜそのような文化を日本人が築いてきたのか疑問を持たれ研究されています。現代では、マインドフルネスの手法のひとつとして、そして、戦国の世では、武将たちがリーダーシップのトレーニングとして取り組んだ生花。しかし、そのベースには、依代信仰という日本人ならでは死生観が隠れているようです。

お盆の最後の夜。そんな依代という考え方を改めて学び、古来より私たちが持つ、〈死者〉や〈目に見えない存在〉との関わり方について振り返ります。どうぞお楽しみに。

〈 依代 (よりしろ) 〉とは何か 「日本列島という独特な環境でうまれた生命観・死生観」

日  時:2023年9月15日(金)19:00~20:30
    (終了後21:00ごろまでの放課後部活を予定)

場  所:オンライン(Zoomを予定)
     *見逃し配信あります

参 加 費 : 1,500円
      2,000円(ご参加+応援)
      3,000円(ご参加++応援)
     *ハヤチネ山ノ上倶楽部会員(会費あり)の方は無料でご招待します
     *ンダ部会員(会費なし・登録制)の方には割引があります
     *どちらもメールでご案内する割引コードをご利用ください

お申込み:Peatixのイベントページからお申込みください。
参加方法:お申込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします。


イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-16.peatix.com/


案内人プロフィール

吉田祥子(よしだ・しょうこ)

華道家/付加価値デザインコンサルタント。
慶応義塾大学 総合政策学部を卒業後、日本電気株式会社で新聞社総デジタルシステム化の基礎設計を担当。博報堂生活総合研究所にてフリープランナーとして勤務。ほかLVMHグループでハイエンド・マーケティングを担当したのち、日本農業経営大学校非常勤講師を務める。
母が家元を務める流派で学び、ホテルや飲食店の花飾りを手がけるほか、京都の里山で循環型農業に携わる。
華道は戦国武将がマネジメント能力を向上させるツールの役割も担っていたことに注目し、企業研修や講演を行う。草花をインターフェイスとして自分を覗いて放すワークショップを東京・京都・岩手などで開催。


ンダ部 」on WEB 今後の予定はメールでご案内

ンダ部 on WEB では、この後も〈いのち〉と自然について多方面から考える企画を予定しています。ンダ部 on WEB 情報のアップデートについては、ご登録頂いた方へ不定期にお送りいたします。*会員割引あり登録フォームへ)

遠野の自然に触れ、森づくりに参加する「ハヤチネ山ノ上倶楽部」募集中

オンラインを中心としたンダ部に対して、現地遠野の森で活動を重ねているのが、山ノ上倶楽部です。ほぼ月イチで行っている「森入リ」では、いつかこの森に眠りたい、と思えるような森がつづくようにみんなで手入れを行っています(2泊3日の宿泊プログラム)。こちらも会員募集中!*会員割引ありハヤチネ山ノ上倶楽部について

たよりとお知らせの新着記事

ページの先頭へ戻る

ハヤチネンダと一緒に、
いのちをめぐる旅に出ませんか?