【終了】「私の＜死＞は何と繋がっていくのか」松本紹圭さん／2022年6月3日オンライン
ウクライナがロシアからの侵攻を受け、早3ヶ月近い時が経ちました。なぜこのような凄惨な出来事が起き、未だに続いているのか。ただただ悲しい思いでいっぱいになります。そして、1日も早く終結することを祈っております。ここ数年、パンデミックや戦争により、私たちは今まで以上に、命や死について考える機会が多くなりました。今回のンダ部では、「それではいったい、私の＜死＞は何と繋がっていくのか」そんなテーマについて現代僧侶である松本 紹圭さんをお迎えし、共に考えていきます。
イベントへのお申込みはこちら(Peatix）
https://ndabu-onweb-11.peatix.com/
長期思考であること
松本さんは現在、自身のお寺を持たない謂わば「フリーランスの僧侶」として活動されています。幼い頃に感じた死への恐怖から僧侶に興味を持った松本さんは、高校生の時「地下鉄サリン事件」の報道を耳にして、人々の心を豊かにするはずの宗教をこれからどのように扱っていくか、より真剣に考えるようになったとのこと。そんな松本さんの思考の遷移は、「死」から翻って「生」を見つめ直すところにあるように感じ、ハヤチネンダとしては思いの重なる部分があります。
イギリスの文化思想家ローマン・クルツナリック氏の著書『The Good Ancestor』は、彼の友人でもある松本さんが翻訳されています。そして「GOOD ANCESTOR」という言葉を松本さんは「よき祖先」と訳しています。それは、過去の偉人といった意味合いではなく、私たち自身が「よき祖先」になることができるのか、という問いとして。個の命の境界を超えて命への視座を持つ時、繋ぎ手としての役割が顕現し、結果的に個の生を豊かにしていくことに繋がっていくのだろうと感じます。
わたしたちは「よき祖先」になれるか
“木を植えて、受益者は誰かというと、10年後100年後の人々で、もはや自分ではなかったりする。けれど、まだ生まれていない世代のために、私たちは何ができるのかっていうことを考えていく（※）“、そういったロングタームな時間感覚でさまざまな判断が起きる、あるいは暮らしが営まれていく。人々の中で今改めて、そんな意識の変容が求められているのではないか、と松本さんはおっしゃいます。
自然、地域、未来、過去。それらと線を引き、繋がりを希薄にしていった「今と私」の集積された現代において、寺、あるいは森は、そういったものとの繋がりを改めて与えてくれる場所になり得るように感じます。死者や、今はまだ生まれていない子孫、人間以外の命を思いながら、今をどう生きるのか。6月3日の夜、みなさまと共に考えていければ嬉しいです。
※ブッククラブ回 インタビューアーカイブより引用 https://www.bookclubkai.jp/portfolio/interview24/
日 時：2022年6月3日・金曜日・19:00〜20:30（終了後21:00まで放課後部活を予定）
参加費： 1,000円
2,000円（ご参加＋応援）
3,000円（ご参加＋＋応援）
＊「ハヤチネ山ノ上倶楽部」会員の方は無料でご招待いたします。
＊「ンダ部」会員の方には割引があります。
＊どちらもメールでご案内する割引コードをご利用ください。
申込み：Peatixのイベントページからお申込みください
参加方法：申し込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします
イベントへのお申込みはこちら(Peatix）
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案内人プロフィール
松本紹圭（まつもとしょうけい）／現代僧侶
1979年北海道生まれ。東京大学哲学科卒。武蔵野大学客員准教授。世界経済フォーラム（ダボス会議）Young Global Leader、Global Future Council Member。
インド商科大学院にてMBA取得後、お寺の経営塾「未来の住職塾」を開講し700名を超える卒業生を輩出。著書『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』は17ヶ国語で翻訳出版。noteマガジン「松本紹圭の方丈庵」。Podcast「Temple Morning Radio」は平日毎朝配信中。
noteマガジン「松本紹圭の方丈庵」
https://note.com/shoukei/m/m695592d963b1
Podcast「Temple Morning Radio」
https://www.radio.templemorning.com/
ンダ部 on WEB 今後の予定について
ンダ部 on WEB では、この後も＜いのち＞と自然について多方面から考える内容になっています。また、各回の終了後や、別の時間などにも部員同志で「死生観」をテーマに語ったり話を聞いたりする機会も設けていきます。 詳細が決まり次第ご案内致しますので、今後ともハヤチネンダの「ンダ部」に関心を寄せて下さると嬉しく思います。
＊ ンダ部 on WEB 情報のアップデートについては、ンダ部へご登録頂いた方へ不定期にお送りいたします。（登録フォームへ）
＊ ハヤチネンダは、＜いのち＞と自然をテーマに、現代の孤独に向き合い、心の糧となるような、様々なプログラムや研究活動の発信といった社会活動をしてまいります。ご支援いただけたら大変心強く思います。（活動を支援する）
