たよりとお知らせ

【開催レポート】2026年1月の「森入リ」は美しい雪景色の中で!

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2026年2月11日 たより山ノ上倶楽部

12月に引き続き、1月も満員御礼。今回の森入リは、ランドスケープデザイン(風景や景色に関する計画や設計)を仕事にされている方が多く集まりました。

遠野の森はこの時期ならではの銀世界。お天気との相談で、森に関わる時間は短めでしたが、環境デザイナーの廣瀬俊介さんを囲んで、参加されたみなさんと「風景」について考える時間を持てたことが印象的でした。

初日は森歩き、少しだけ青空

1日目は、初めての方もリピーターの方も、森と出会い直す時間から。

雪の日も、風の日も、森は生きているから毎回表情が違う。今日は今日だけの景色です。雲の合間に見える青色に見送られ、みんなで「いのちを還す森」を巡ります。

前回、エントランスを広げるためにかけた木の橋が、ちゃんとある!(笑)当たり前のことかもしれませんが、そういったひとつひとつが嬉しい再会です。

積もった雪で地形が見えにくくなっているところ、雪の帽子の下で凍っているバイオネストなど。森の様子を確認しながら、廣瀬さん・勇介さん・順三さんと今回できる作業を探します。

テラスでは、オオバクロモジがぷっくりと可愛い芽をつけていました。(クロモジは中心に葉芽、それを囲むように丸い花芽をつけるのですよね。)紋章みたいな美しい形を観察しながら、花咲く春に思いを馳せて過ごします。

日が暮れる前に、大岩棚田(と呼んでいるエリア)の放牧林で牡馬のアル・サイに挨拶をして、エリアナ・エリ・エリザ(牝馬たち)の待つクイーンズメドウへ戻ります。

夕飯は順三さんがつくる「田瀬家伝統のちゃんこ鍋」。冬の定番になってきました。

食後は翌日のおやつ、白玉をみんなで仕込む時間。さすがデザイン畑のみなさまなので、手先が器用!新しく森入リの仲間として参加した「ぶんぶんチョッパー」も大活躍。翌日にたくさん使う玉ねぎのみじん切りをつくり、初日は終了となりました。

2日目は、降りしきる綿雪の中で森の作業を

朝は、クイーンズメドウの馬たちのお世話から。フィールドに青草のない冬場は、馬たちにとって干し草が欠かせません。大きな干し草のロールを剥がすように崩して、今日の分の食事を取り分けたら馬たちのもとへ運びます。

マイナス10℃近い寒さの中でも、屋外で元気に過ごすエリアナたち。冬毛がモフモフしていて、とっても愛らしいです。

馬たちに挨拶をして、いざ森へ。今回は林道まわりの作業を中心に行いました。

というのも、附馬牛(「いのちを還す森」のあるエリアの地名)の林道は、定期的に整備が行われるのですが、大きな作業車が通った後は林道沿いに伸びた枝が勢い任せに伐られて痛んだり、伐り落としきれなかった枝が宙にぶらさがったまま枯れていたりして、私たちとしては心を痛めることがあります。

なので、自分たちが関われるエリアについては、そういった作業車が通過しても、必要以上に伐られることがないようにしていければと、みんなで話しています。

林道にはみ出している木々の枝元を見極め、その後の成長を想像しながら、急がずに丁寧に伐っていく作業。これはこれで、とても佳い時間なのです。

伐った枝は集めてバイオネストへ。凍っていてうまく編み込めないところはあるけれど、みんなで作業するとみるみる片付いていきました。よく乾いている小径の枯木は「薪用に持ち帰ろうか」などと相談しながらクイーンズメドウへ戻ります。

昼食は、こちらも定番になった「遠野ジビエ(鹿肉)のラグーソースでいただくパスタ」です。増えすぎた鹿はどうしても頭数制限が必要なので、命をいただくことで応援できればと考え、昨年から森入リの食材として取り入れています。

遠野ジビエの里

午後は薪割り、夜はプレゼン大会

食事が終わると雪足が強まってきたので、午後は山にいくのはやめてクイーンズメドウのフィールドまわりのことをする時間としました。

以前に伐ってフィールドの端に積んであった丸太をソリで下ろし、薪割り機と斧の両方を使って薪割りを。「樹の種類によって割れ方が違うのですよね」と言いながら、勇介さんが丁寧に教えてくれるので安心です。

夕飯のあとは、参加されていた西村さんの提案でお話会を。

私たちからも改めてみなさんに、「いのちを還す森」のこと、自分を還す森の風景をつくる活動について紹介させてもらい、参加されているみなさんの活動についてもうかがいました。そして、森入リを一緒につくってくれている廣瀬さんからは、ランドスケープ・デザインをどう考えるか」についてお話をしていただきました。

*廣瀬さんが見せてくださった資料は、彼のブログで公開されています。知っておくべき本当に大切なことが丁寧にまとめられていることに、また、時間をかけて組み立てられたであろう膨大なプレゼン資料が惜しみなく公開されていることに、ただ頭がさがるばかりです。美しいスケッチ画に心を動かされる方も多いはず。ぜひご覧ください。

東北風景ノート|ランドスケープ・デザインをどう考えるか/廣瀬俊介

雪が止んで、馬との時間

最終日の朝、変わらず雪がしんしんと降っていました。

馬たちのお世話をした後も雪の勢いがおさまらないので、山へは入らずに、前日にもう少し伺いたかった廣瀬さんのお話しの続きをお聞きすることになりました。

お昼前に天気が落ち着いたので、ながく馬と暮らしているクイーンズメドウの徳吉さんに、馬たちとの関わり方を教わることに。真っ白に染まったパドックの中で、ひとりひとり、「馬と出会い・共に歩く」挑戦をしてみます。森とはまた違う、馬のリズムを感じながら。

体が冷えてきた頃合いでクイーンズメドウへ戻り、残り野菜でつくった優しいカレーをいただき、じんわりと体を温めます。

みなさんと再会を約束し、今回の森入リを終えました。

ハヤチネンダの「森入リ」は、ほぼ毎月第3金曜日から2泊3日で開催しています。ぜひご参加ください!

お申し込みはこちらから
https://hayachinenda.org/yamanoue/activity.html

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