たよりとお知らせ

【募集中】死者を迎え、送る。「お盆」富川 岳さん×石倉 敏明さん/2021年8月17日オンライン

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2021年7月20日 ンダ部 on WEB

みなさまは「お盆」をどのように過ごされているでしょうか。近年はお墓参りもお盆の行事もしていない、という人が意外に多いのだと聞きます。2021年コロナ禍の今年は、人が集まる盆踊りなどの行事も開催されなかったかもしれませんね。

さて、ンダ部8月は、「お盆」をテーマに取り上げます。

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といって仏教に由来するもので、日本に古くから伝わる祖霊信仰と融合したものだそうです。江戸時代、ろうそくなど夜の灯りの普及とともに一般化したという「お盆」は、各地域で様々な慣習が生まれ、今に伝わります。

この時期に馴染みの場所に帰ってくるという死者の魂を迎えてまた送り返す、「お盆」の慣習には、死者の存在に対する畏れとともに、喪失の切なさや痛み、それを共有する労り、礼を表現するカタチがあります。夏虫たちの合唱をBGMにして、くるくると畳の目の上を泳ぐ盆灯籠の影の中に、ふと目に見えない誰かの存在を感じたことはないでしょうか。

ハヤチネンダでは特定の宗教だけに依ることをしないのですが、今月は、東北の民俗や芸術に詳しいゲストをお迎えして、岩手県遠野に豊かに残る「お盆」の慣習をご紹介しながら、死者と生者が交接する場と時間について考えてみたいと思いました。

お迎えするゲストのお一人目は遠野在住でローカルプロデューサーの富川岳さん。『遠野物語』の研究者であり、しし踊りの舞手でもあります。
富川さんを中心に結成された「お盆研究会」による『お盆本』は、遠野、郡上、アイスランドで先祖・死者供養の儀式を調査し、人々が死と向き合ってきた歴史や、そこから私たちが「死」と向かい合う術について考えを巡らせたもので、大変興味深く、ハヤチネンダでも話題になっています。

お二人目は人類学者で、秋田公立美術大学准教授でもある石倉敏明さんをお迎えします。石倉さんは、地域の祭りや芸能には「目の前の現実を巧みに変形させる様々な仕掛けが伝えられている」「例えば精霊・祖霊を迎えるお盆やお正月の時期には、目に見えない領域と、ある種のバーチャルな回路を開いていく民俗的な技法がある」*1と仰っていて、「目に見えない存在へのアプローチ」について、新たな視点を与えてくださるものと期待します。

*1 2021/02/23 相馬千秋さんとの対談『いま芸術に必要な「集まる」ことの新しい定義』
 より

当日は、遠野からの配信を試みますので、ぜひご参加ください。

*コロナ禍の折、感染対策には万全を尽くして取材に臨みますが、当日配信内容に変更があるかもしれません。予めご了承ください。



日 時:2021年8月17日・火曜日・19:00〜20:30(終了後21:00までの放課後部活を予定)
場 所:オンライン(Zoomを予定)見逃し配信あります
参加費:無料(ご招待 学生の方・山ノ上倶楽部会員)
     1,000円(ご参加)
     2,000円(ご参加+応援)
     3,000円(ご参加++応援)
申込み:Peatixのイベントページからお申込みください
参加方法:申し込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします


イベントへのお申込みはこちら(Peatix)
https://ndabu-onweb-05.peatix.com/


登壇者プロフィール

富川 岳 (とみかわ がく)

ローカルプロデューサー
株式会社富川屋 代表
Iwate, the Last Frontier 共同代表

1987年新潟県長岡市生まれ。都内の広告会社(spicebox / 博報堂常駐)を経て2016年に岩手県遠野市に移住。Next Commons Lab 立ち上げを経て独立。
77歳の郷土史研究家の師匠との出会いから、『遠野物語』をはじめ遠野の豊かな地域文化に傾倒し、民俗学の視点からデザイン、ツーリズム、お土産づくり、オリジナルの作品制作や出版、展示プロデュースなど行う。
遠野文化研究センター運営委員。遠野文化友の会副会長。遠野遺産認定委員。張山しし踊り所属。2019年に「お盆研究会」を立ち上げ、翌年『お盆本』を自費出版
https://www.tomikawaya.com

石倉 敏明(いしくら としあき)

人類学者・神話学者
秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授

1974年東京生まれ。シッキム、ダージリン丘陵、ネパール、東北日本等でフィールド調査を行ったあと、環太平洋地域の比較神話学や非人間種のイメージをめぐる芸術人類学研究を行う。美術作家・音楽家らとの共同調査や制作活動も行ってきた。
2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」に参加。著書に『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(田附勝との共著)、『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳との共著)など。

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