【募集中】和暦研究家、高月美樹さんと滞在する「季節と色を紐解く・遠野の森〜夏至」のご案内(2025年6月27〜29日)


このプログラムは、『365日にっぽんのいろ図鑑』という書籍を監修されている高月美樹さんが教える「季節の色の関係を紐解くオンライン講座」とタイアップ開催するもので、受講生の方には特別価格でご参加いただくことができます。

高月美樹さんと企画する遠野ワークショップ、今年は夏至の季節に開催します。
今年も昨年と同じく鉄板のメンバーが皆さんをお迎えします。荒川高原へのガイドはクイーンズメドウの松井真平さんと、徳吉英一郎さん、森の自然観察をガイドしてくださるのは、岩手大学の松木佐和子先生、お料理は植山美里さんにお願いしました。進行はハヤチネンダ理事の赤池が担当します。
高月さんも会員になってくださっている、ハヤチネ山ノ上倶楽部とのコラボで開催する特別なプログラムです。例年満席になる人気のプログラム、山ノ上会員の方もぜひご一緒ください。
以下、高月さんからいただいたご案内です。
自然界を観察していると、自ずと見えてくる摂理の世界があります。季節によって出現する花の色が変化するのはなぜでしょうか。多くの花には契約している特定の蜂や蝶がいます。その虫のために花の形やデザインがあり、色があり、模様があり、咲く時期があります。季節は青葉が滴るように見える「山滴る」、そして大地は「草茂る」とき。本格的な暑さが始まる直前の遠野で、のびやかで心地よい時間をすごしませんか。

森のいのちがにぎやかな季節に
さまざまな生き物たちがもっとも活発になる夏。とくに6月はたくさんの蝶が生まれる季節です。蝶にはそれぞれ必要な食草があり、長い年月をかけた契約があります。美しい甲虫たちも活発に動き回っています。モリアオガエル、アカハライモリなどかわいらしい両生類たちにも出会えることでしょう。周辺の森ではヒュルルルル〜という神秘的なアカショウビンのさえずりが聴こえてきます。ホトトギスやカッコウ、そしてエゾハルゼミに代わって鳴き出すヒグラシの声。交響曲のように響きあう、いのちのにぎわいを感じてみましょう。






夏の美しい山野草たち
森の中には、貴重な山野草がひっそりと花を咲かせています。凛とした姿のイチヤクソウ、菌従属植物のオニノヤガラやツチアケビ、緑の小さな蜘蛛のようなクモキリソウ、ハクサンチドリ、ハクサンシャクナゲ、ウツボグサ、姫ナデシコ、サラシナショウマなど。宝石のように美しいモミジイチゴはデザートに。












虫の青をみる
伝統色の虫襖(むしあお)は少し青味がかった深い緑で、ハナムグリやコガネムシなどさまざまな甲虫に見られます。栗の木にいるのは白髭太郎の別名をもつ美しいクスサンの幼虫。宝石のように美しい虫たちに出会いましょう。


滴る山と翠蓋を楽しむ
旺盛に葉が茂る夏の森は日陰が多くなり、ひんやりとしています。自然界の屋根である翠蓋(すいがい)ならではの涼しさ。苔が大地に潤いを与え、夏至を迎える6月、七十二候では「乃東枯(だいとうかるる)」「菖蒲華(あやめはなさく)」「半夏生(はんげしょうず)」と続きます。乃東は紫のウツボグサのこと。また葉を白くして虫を呼び寄せるハンゲショウやマタタビも観察してみましょう。




ナイトウォークでホタルと出会う
岩手では、ちょうどホタルの季節がはじまりますので、夜はホタルを見られるかもしれません。宿泊棟の周辺に棲んでいるのは森林の中に棲む姫ボタルです。チカチカと明滅する白い光と、夜空にまたたくたくさんの星たち。ナイトウォークを楽しみます。
高原の馬たちと出会い、空の青をみる

遠野には夏山冬里方式といって、夏の間、馬や牛たちを涼しい高原で育てる、という伝統的な土地利用のスタイルがあります。夏の間、荒川高原牧場には、遠野の里から100頭近くの馬たちが集まります。ここは、ハヤチネ南麓に広がる2,500haの広大な準平原に設けられた牧場で、重要文化的景観の一つにも数えられる貴重な景観。大きな空の下、青い大地を走り抜ける馬たちに会いに行きましょう。馬主関係者だけが立ち入ることのできるエリアに、クイーンズメドウの松井さん、徳吉さんが案内してくれます。




青を見分ける
重く垂れ込めた昏い空を黒南風(くろはえ)、梅雨があけて明るくなった空を白南風(しろはえ)といいます。馬たちがすごす高原の空にはどんな空が広がっているでしょうか。360度のパノラマでみえる空の変化をみてみましょう。晴れた空、夕暮れの空、そして靄に煙る高原も幻想的です。ひとくちに青といってもさまざまです。時間帯によっても変化する空の醍醐味を味わいます。梅雨どきは青や紫の花が多くなる季節です。花のさまざまな青もあります。


暦生活WEB連載/
さかねの色目 月草/
https://www.543life.com/content/nipponcolor/post20200821.html
森を歩き、馬に出会い、活気づく森のいのちと触れ合いながらゆっくりとすごす2泊3日です。みなさんとかけがえのない夏の時間を過ごせることを、楽しみにしています。
和暦研究家、高月美樹さんと滞在する「季節と色を紐解く・遠野の森〜夏至」
【日程】:2025年6月27日(金)〜2024年6月29日(日)
*集合:2025年6月27日 13時10分 JR遠野駅
*解散:2025年6月29日 14時40分 JR遠野駅
【参加費】
山ノ上倶楽部会員価格 78,000円(税込)/非会員価格 98,000円(税込)
高月美樹さんの「季節と色の関係を紐解くオンライン講座」を既に受講されている方 82,000円(税込)
山ノ上倶楽部についてはこちら(入会もこちらから)
*参加費には宿泊費と食費、保険料を含みます。
*タイアップ開催のプログラムに付き、特別価格でご案内いたします。
*同性の方と同室になっていただくことになります。
*食事の準備や片付けなど、お手伝いください。
【滞在】クイーンズメドウ・カントリーハウス













【定員】:8名(最低催行人数/6名)
【キャンセルポリシー】
6月13日(金)以降のキャンセルについては、申し訳ありませんが、100%の参加費をお支払いください(代わりの参加者が見つかった場合には、お支払いいただかなくても結構です)
スケジュール(予定)
※各日とも天候・高月さん・みなさんと相談しながら、一緒に決めていきますので、暫定版の行程としてお考えください。
※朝食は参加者みんなでつくります(食材は用意します)
6月27日(金)
[午後]
・13:10 遠野駅に集合
※昼食は車中などでとっていらしてください
・遠野タクシーでクイーンズメドウへ
・チェックイン、ハヤチネンダのこと、クイーンズメドウのことなどご案内
・馬たちが夏を過ごす、夕暮れの荒川高原で、馬と空の色を見る
・夕食
6月28日(土)
[午前]
・各自朝食
・松木さんと森あるき&季節の色を採集する①
[午後]
・昼食
・高月さんのお話(座学)
・森あるき&季節の色を採集する②
・夕食
・みんなの写真とトークまたは自由時間
・ナイトウォーク(希望者)
6月29日(日)
[午前]
・各自朝食〜自由時間
・馬たちが夏を過ごす荒川高原へ
[午後]
・昼食
・それぞれの時間(出発準備など)
・14:15 クイーンズメドウ出発
・14:40 遠野駅で解散(快速はまゆり15:10発)
お問い合わせ・申込み
contact@hayachinenda.org まで、下記を添えて、メールにてご連絡ください。
・お名前
・参加したい日程(確認のため)
・ご連絡先メールアドレス
・当日連絡可能な電話番号
・ご住所(保険加入のため)
・食物アレルギーの有無
・山ノ上倶楽部の会員/非会員か、または会員への申込み予定がある方はその旨を
・「色と季節の関係を紐解く講座」オンライン版の受講生かどうか
を明記の上ご連絡ください。
*申し込まれた方に、詳しいご案内をお送りします。
案内人

高月美樹(たかつき・みき) 和暦研究家・LUNAWORKS代表。
見て、読んで、感じる手帳『和暦日々是好日』を制作、発行(2003〜)。パラダイム・シフトをテーマに自然の一部として生きる未来の生き方を提案している。NHKオンライン講座、日本CI協会講師。
『婦人画報付録、和ダイアリー』(ハースト婦人画報社)
『にっぽんの七十二候』(エイ出版)
『いやしの七十にゃ候』(KADOKAWA)
『まいにち暦生活』(ナツメ社)
『365日にっぽんのいろ図鑑』(玄光社)ほか監修。
連載『月刊マクロビオティック』、
WEB暦生活・七十二侯 https://www.543life.com/tag/mikitakatsuki/

松木佐和子(まつき・さわこ)/自然観察ガイド
岩手大学農学部 森林保全生態学講師。研究テーマ: 樹木と植食者の関係に注目しながら、森林が健全な状態に維持される仕組みを紐解く研究を行っている。

植山美里(うえやま・みさと)/お料理
料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場づくりを行う。京都、徳島・神山を経て、現在は岩手・遠野を拠点としている。
Webサイト:https://misatoueyama.com/

松井真平(まつい・しんぺい)/
クイーンズメドウ・メンバー
東京から遠野に移住。編集の仕事もしながら、クイーンズメドウで馬事・農事に携わる日々。
農業生産法人ノース 取締役。

徳吉英一郎(とくよし・えいいちろう)/
クイーンズメドウ・メンバー
神奈川から遠野に移住。馬との暮らしを通して、人と馬との関係性について探求する。
共著:『馬と今ここ』
