山ノ上倶楽部の森入リ「テラスをつくろう」一回目終了!
4月16日〜18日にかけて実施した「森入リ」チームの滞在プログラム終了しました。山ノ上倶楽部の「森入リ」は「いのちを還す森」の森づくりや、クイーンズメドウ・カントリーハウスの馬事・農事を手伝いながら、遠野のくらしやここに集まる人との縁を紡いでゆく活動です。ほぼ毎月開催し、そしてランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんがほぼ毎回参加してくださっています。
今回の滞在では、いのちを還す森の一部、ハヤチネのみえる丘に植林されたカラマツを伐ったあとの残材を利用して、みんなで座れる場所(テラスとよんでいます)をつくる企みに参加していただきました。といっても、本格的な土木作業はもう少し先になります。
ここは5年ほど前に、一度皆伐(林業でそのエリアの木を全部伐ること)されたあとの丘で、現在は様々な樹種が自然に生えて育ってきています。このまま自然植生の森に近づけるため、3月から4月頭にかけて、NPO法人 遠野エコネットのみなさんにご協力をいただき、この丘に残っていた植林されたカラマツを30本ほど伐りました。伐ったカラマツのうち、太い部分は市場におろし、細い部分はテラスの土木資材として利用する計画です。
作業日は快晴。そして山について最初に目に入るのはそこら中に咲く可愛らしいカタクリの花たち。種から開花まで7年かかるというカタクリ、広葉樹林の足元で春先に開花し、樹々が葉を広げる頃には儚く姿を消してしまうので、春の妖精とも呼ばれています。
樹高の高いカラマツの伐採によって撹乱が起きた森の自然を観察してみると、小道に沿って小さく崩れてきているところがあります。高木を伐ったことによって、風が通り、林内が乾いてきているのかもしれません。そこで、これまで田瀬さんに教えてもらいながらいくつも作ってきたバイオネストで保護することにしました。
伐採時に払った枝などを林内から拾い集めて、それらを崩れそうなところにおいていきます。直線型のバイオネストです。資材に使うカラマツは置き場を決めて移動。少しずつ片付いていきます。
今回は、新しく仲間になってくれた山ノ上倶楽部のメンバー2人が大活躍してくれました。お二人からはそれぞれ「参加してよかった!」との声。理由として「ゆっくり、しっかり暮らしを満喫できました」「美しいランドスケープはもちろん、日々の暮らしを創造的に生きることを体験できる素晴らしい場だと思います」とこちらも嬉しくなるコメントをいただきました。
農・林・馬の里山作業をのんびり&しっかり冒険していくような山ノ上倶楽部の「森入リ」、まだまだ仲間を募集しています〜。ぜひご一緒ください。