たよりとお知らせ

【終了】タルマーリー渡邉格さんと語りあう「菌や馬から学ぶ、これからの社会と自分の在り方」/2023年1月7日(土)~9日(月)

Share facebook X
2022年12月2日 ステュディオス

このワークショップは「いのちを還す森」づくりに取り組む、私たちハヤチネンダが、遠野クイーンズメドウ・カントリーハウスにおける出会いや学びの充実にむけて始めたシリーズ企画「ステュディオス(Studious)」の一つとして、ディレクター・出濱 義人(ではま・よしと)さんと共催するものです。出濱さんからのご案内を転載します。

◎ハヤチネンダのStudious(出濱さんのプロフィールについても)はこちら


はじめに

岩手県遠野にあるクイーンズメドウ・カントリーハウス(QMCH)。
ここは豊かな森に囲まれ、「馬と人とが共にある暮らしを営んでいく」をコンセプトに、山一帯をフィールドに山岳馬が放牧されている場所です。

20年以上、只その場所で、人が馬を支配するのではなく、共に生きていくためのあり方が探究されてきました。

今回このQMCHに、町の9割以上が山林に囲まれた鳥取県智頭町で採取する野生の菌から、パンやビールづくりを行うタルマーリー渡邉格さんを招き、「菌や馬から学ぶ、これからの社会と自分の在り方」をテーマに2泊3日のプログラムを実施します。

なぜ「菌」と「馬」なのか?

このプログラムは、単に「菌のこと、馬のこと」を学ぶのではなく、「菌と人との関わり、馬と人との関わり」から見えてくる“何か”を体験や対話を通して紐解きながら、気づきを深めていきます。

目に見えないくらい小さく、そして広大に広がる菌の世界。

40億年前に地球に誕生したと言われる菌(微生物)は、生態系や自然の循環の土台を支える屋台骨と言っても過言ではなく、わたしたちの目に見えないところで重要な役割を果たしています。

格さんは「自然栽培×天然菌」にこだわったものづくりの実践から、菌たちと関わりを深めていく中で、現代を生きるわたしたちにとって大切なヒントが菌の世界にあると確信し、日々探究を深められています。

出典:タルマーリーHP, https://www.talmary.com/about-us (2022/11/11アクセス)

発酵を取り巻く環境は、単純な「因果」ではなく、複雑な「縁起」で捉えるべき世界だろうと思う。

渡邉格・麻里子(2021), 『菌の声を聴け』, ミシマ社, p.86

経済合理性に則って動く社会は、小規模で不安定なモノ作りを解体しています。 (中略) 良いモノの集積が良い社会を作っていくはずなのに、良いモノを作る会社がやっていけない状況はどうして引き起こされているのか。

同書, p210

縦横無尽に広がる格さんの考えは、菌から土(農業)や身体、菌から社会構造や経済までを捉えています。

格さんが菌を通してみている世界や、そこから学んだことを基に、ゆるやかに対話を深める時間を持つことで、わたしたちそれぞれにとっての生きるヒントが見つかるのではないかと思っています。

豊かな森での馬との出会い、言葉を介さない馬との対話。

また今回は、馬と共にいる・歩く・遊ぶ、それぞれの瞬間にお互いの間で起こっている目に見えない“何か”を、五感で捉え、馬との間に起きた現象を鏡として自分を見つめなおす「馬と関係性ワークショップ」も実施します。

馬と関係性ワークショップ

お互いの、その瞬間に生まれる「関係」が成り立たないと、歩く・遊ぶことはもちろん、共にいることすらままなりません。

人と馬、その瞬間どちらがどちらをリードするのか?
どのように関係を結ぶのか?
そもそもお互いに信頼関係はあるのか?

馬たちとの非言語のコミュニケーションからは、共に在ることの本質や生き物としての在り方、自己観など多くのことを、からだ全身で感じ、見つめなおす機会を持つことができます。

「目に見えない」「気づかない」「言葉で理解できない(言葉にしきれない)」などの、現代において見過ごされがちな世界には、無意識に見落としている大切な”何か”がある。

その”何か”は、目に見えない菌の世界を紐解くことで浮き彫りになる物事の本質かもしれないですし、馬とのコミュニケーションの中で感じ取るコミュニケーションの本質や自分の在り方そのものへの問い、かもしれません。

それらを目の前にする人によって、受け取るメッセージはそれぞれ違うと思いますが、その中に普段は気づかない自分たちが生きるヒントがあるように思います。

QMCHに広がる「生きた世界」の中で、目に見えない菌や言葉を発しない馬とわたしたちとの間で起こっている世界を、ゆっくり時間をかけてみんなで紐解き、さまざまな観点から「これから」について考えていきたいと思っています。


実施概要

日時:2023年1月7日(土)~9日(月・祝)
※1月7日は13:10にJR遠野駅に集合

場所:クイーンズメドウ・カントリーハウス
岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛14-122 荒川駒形神社参道南入ル
https://qmch.jp
※遠野駅から現地までは送迎します。

募集人数最大7名 (最小催行人数5名)

参加料金(税込)
 参加費:8.8万円
 宿泊費:6.6万円(食費・現地移動込)
 ※遠野駅までの往復交通費は実費となります。
 ※お支払方法は、申込み頂いた方に別途直接ご連絡します。

その他
・宿泊は基本同性との2名1室となります。
・最小催行人数に満たない場合や、コロナの状況等によっては開催を見合わせる可能性があります。


お申し込み

以下の内容を記載の上、corn20xx@gmail.com(企画担当者)までご連絡ください。

  • お名前
  • ご連絡先(メールアドレス)
  • お電話番号(当日ご連絡のつく番号)
  • その他(食べ物のアレルギーなどあればお知らせください)

プログラムの流れ

※状況により変更する可能性もあります。

2023.1.7 Sat

DAY1 「出会う、ひらく」

[AM]
・移動 (昼食は各自)

[PM]
・13:10遠野駅集合
・(QMCHへ移動)
・森のフィールドワーク/馬と出会う
・いたるさんと語る①「菌と森」
・夕食・暖炉で語らう

2023.1.8 Sun

DAY2「観る、深まる」

[AM]
・馬と関係性ワークショップ
・リフレクション
・ランチ

[PM]
・冬の森での一人時間
・いたるさんと語る②「今思うこと」
・リフレクション
・哲学対話
・夕食・暖炉で語らう

2023.1.9 Mon

DAY3「自己とつながる」

[AM]
・ペア対話
・自分史を語る
・全体ダイアローグ
・ランチ

[PM]
・総合リフレクション
・チェックアウト
・17:01遠野駅発の電車にて解散


お申し込み

以下の内容を記載の上、corn20xx@gmail.com(企画担当者)までご連絡ください。

  • お名前
  • ご連絡先(メールアドレス)
  • お電話番号(当日ご連絡のつく番号)
  • その他(食べ物のアレルギーなどあればお知らせください)

このワークショップは、「いのちを還す森」づくりに取り組む一般財団法人ハヤチネンダが、遠野クイーンズメドウ・カントリーハウスにおける出会いや学びの充実にむけて始めたシリーズ企画「ステュディオス(Studious)」の一つとして共催されます。

「いのちを還す森」https://hayachinenda.org/life_forest/index.html
「ステュディオス(Studious)」https://hayachinenda.org/studious/index.html

たよりとお知らせの新着記事

ページの先頭へ戻る

ハヤチネンダと一緒に、
いのちをめぐる旅に出ませんか?