たよりとお知らせ

【終了】和暦研究家、高月美樹さんと滞在する「季節と色を紐解く・遠野の森〜晩秋」のご案内(2023年10月20〜22日)

Share facebook X
2023年6月28日 山ノ上倶楽部

和暦研究家の高月美樹さんと開催した5月・初夏の滞在プログラムが大変好評でしたので、初夏編と対になる秋編を開催することが決まりました。

このプログラムは、『365日にっぽんのいろ図鑑』という書籍を監修されている高月美樹さんが教える「季節の色の関係を紐解くオンライン講座」とタイアップ開催するもので、受講生の方には特別価格でご参加いただくことができます。

前回5月のエネルギーに満ちた新緑の季節に対して、秋は循環の環を閉じながら次へと繋ぐ、結び目のような季節です。抜けるような青空と、錦繍のコントラストも美しい「天高く馬肥ゆる秋」でもあって、堂々と肥えた高原の馬たちに会いにゆくのが楽しみな実りの秋。夜には満点の星空をご覧いただけるかもしれません。

高月さんも会員になってくださっている、ハヤチネ山ノ上倶楽部とのコラボ開催のプログラムとして特別価格でご案内いたしますので、ぜひご一緒ください。

『365日にっぽんのいろ図鑑』監修:高月美樹より

以下、高月さんからいただいたご案内です。

「もののあはれ」を感じる晩秋

秋闌(あきなたけなわ)は晩秋の季語です。秋の気が満ちて、生々流転の「もののあはれ」がもっとも強く感じられる頃。たけなわという言葉は盛んな様だけでなく、終わりを意味する言葉でもあります。

秋は花野の季節。ひとつひとつは目立たない小さな花ですが、幾千、幾万のくさぐさの種が受け継がれていく壮大ないのちのめぐりこそが、秋の醍醐味。昔の人が一年の中でもっとも尊んできたのが、「もののあはれ」をもっとも強く感じさせる晩秋という季節でした。『真暦考』を著した本居宣長は「もののあはれとは命のはかなさや愛おしさを知ること」であり、人が生きるための基礎だと説いています。いのちのめぐりを感じる2泊3日、みなさまとご一緒できることを楽しみにしております。

森はドングリやキノコもにぎやかな季節です。秋の色、秋のデザイン。自然界を観察していると、自ずと見えてくる摂理の世界があります。

どのようにいのちをつなぐのか

穂草、草の実、草の穂、草の絮。植物はじつにさまざまな形でいのちをつないでいきます。はじけ飛ぶもの、空を飛ぶもの、動物にくっつくもの、雨を待つもの。その方法はじつにさまざま。巧みないのちのシステムを観察しましょう。

実をつけてかなしき程の小草かな  虚子

実をつけても、かなしいほど小さな草たちに心を寄せ、愛しむ気持ちが湧いてきます。

四十八茶を観る

落ち葉は自然の造形美そのものであり、無限の色の宝庫です。江戸時代は奢侈禁止令によって茶色と鼠色が大流行し、のちに「四十八茶百鼠」といわれるほど豊かな色のバリエーションが生まれました。この「四十八茶」のベースになっているのは「朽葉四十八色」です。茶色のバリエーションをみてみましょう。

白は「死と再生」の象徴

陰陽五行で秋は、白を司ります。白は「死と再生」の象徴で、命の原点、生々流転の循環を表す色。神前で着る麻衣、喪服もかつてはみな白一色でした。白は無色透明な光そのもの。すべての命は光から生まれ、光に還るという感覚は昔からありました。草に宿る白露、蜘蛛の巣に並ぶ水滴。水澄む、秋光という季語もあるように水にも空にも爽やかな透明感が漂います。秋の光を探してみましょう。

『暦生活・七十二侯』/ かさねの色目 落栗色
https://www.543life.com/nipponcolor/post20201004.html

馬と会い、空の色をみる

国の重要文化的景観にも指定されている荒川高原には、遠野の里で飼われている馬たちが放牧されています。10月末に放牧場は閉じてしまうので、高原にいられるのはもうあと1週間ほど。広大な高原で自由にすごす馬たちに会いにいきましょう。好きなもの同士が寄り添い合って自由に過ごす馬たちの姿、好奇心旺盛に近づいてくる馬たちもいます。馬とのノンバーバルな会話の中からも、いのちの在り方を見つめてみたいと思います。高原に広がる大きな空には、どんな雲が浮かんでいるでしょうか。


和暦研究家、高月美樹さんと滞在する「季節と色を紐解く・遠野の森〜晩秋」

日程】:2023年10月20日(金)〜2023年10月22日(日)

*集合:2023年10月20日 13時10分 JR遠野駅
*解散:2023年10月22日 14時40分 JR遠野駅

滞在】クイーンズメドウ・カントリーハウス

参加費
山ノ上倶楽部会員価格 60,000円(税込)/非会員価格 90,000円(税込)
「季節と色の関係を紐解くオンライン講座」受講生 68,000円(税込)

*参加費には宿泊費と食費、保険料を含みます。
タイアップ開催のプログラムに付き、特別価格でご案内いたします。
*同性の方と同室になっていただくことになります。
*食事の準備や片付けなど、お手伝いください。

ハヤチネ山ノ上倶楽部についてはこちら(入会もこちらから)

定員】:8名(最低催行人数/6名)

【キャンセルポリシー】
10月10日(火)以降のキャンセルについては、申し訳ありませんが、100%の参加費をお支払いください(代わりの参加者が見つかった場合には、お支払いいただかなくても結構です)

いつも一緒、雄馬のアルとサイ

スケジュール

※各日とも天候・高月さん・みなさんと相談しながら、一緒に決めていきます。

10月20日(金)[午後]
・13:10 遠野駅に集合
 ※昼食は車中などでとっていらしてください
・遠野タクシーでQM(クイーンズメドウ)へ
・森と馬と出会う
・夕食
・自己紹介、ハヤチネンダのこと、クイーンズメドウのこと

10月21目(土)
[午前]
・各自朝食
・クイーンズメドウの馬事(自由参加)
・森あるき&季節の色を採集する
・昼食

[午後]
・森あるき&季節の色を採集する
・高月さんのお話(座学)
・夕食
・みんなの写真とトークまたは自由時間

10月22日(日)
[午前]
・朝食
・クイーンズメドウの馬事(自由参加)
・徳吉さんと一緒に、馬たちが夏を過ごす荒川高原へ

[午後]
・昼食
・それぞれの時間(出発準備など)
・14:15 QM出発
・14:40 遠野駅で解散(快速はまゆり15:10発)


案内人プロフィール

高月美樹(たかつき・みき) 和暦研究家・LUNAWORKS代表。

見て、読んで、感じる手帳『和暦日々是好日』を制作、発行(2003〜)。パラダイム・シフトをテーマに自然の一部として生きる未来の生き方を提案している。NHKオンライン講座、日本CI協会講師。
『婦人画報付録、和ダイアリー』(ハースト婦人画報社)
『にっぽんの七十二候』(エイ出版)
『いやしの七十にゃ候』(KADOKAWA)
『まいにち暦生活』(ナツメ社)
『365日にっぽんのいろ図鑑』(玄光社)ほか監修。
連載『月刊マクロビオティック』、
WEB暦生活・七十二侯 https://www.543life.com/tag/mikitakatsuki/


お問い合わせ・申込み

contact@hayachinenda.org まで、下記を添えて、メールにてご連絡ください。

・お名前
・参加したい日程(確認のため)
・ご連絡先メールアドレス
・当日連絡可能な電話番号
・ご住所(保険加入のため)
・食物アレルギーの有無
・山ノ上倶楽部の会員/非会員か、または会員への申込み予定がある方はその旨を
「色と季節の関係を紐解く講座」オンライン版の受講生かどうか

を明記の上ご連絡ください。
*申し込まれた方に、詳しいご案内をお送りします。

たよりとお知らせの新着記事

ページの先頭へ戻る

ハヤチネンダと一緒に、
いのちをめぐる旅に出ませんか?